Story ProtocolはDATA Foundationにリブランディングし、ブロックチェーンの用途をAI(人工知能)学習向けの検証済みデータにシフトした。この発表を受け、IPとして取引されているプロジェクトのトークンは約15%上昇した。
この変更により、Story NetworkはDATA Networkへと改称され、IPは新たなトークンDATAに1対1で移行される。ファウンデーションは、AI学習用データの需要がこれまでのエンターテインメントやゲーム領域での期待を上回ったと説明している。
ファウンデーションは発表で、価値ある音楽やゲーム、ブランドを保有する企業が権利保護を強め、オープンライセンス化に消極的だったと説明した。
その抵抗姿勢は、「すべての知的財産をプログラマブルにする」という Storyの当初の目標と相反した。実際、プロジェクトは既に著名アーティストの音楽著作権のトークン化を実現したが、多くの権利者は慎重な姿勢を崩さなかった。
一方で、インキュベートされたデータプロジェクト「Poseidon」では、より強い需要が見られた。Poseidonはa16z主導で1500万ドルのシード資金を調達。そのa16zはStoryにも合計1億3400万ドルを3回の資金調達で出資している。
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ムトニ氏はリブランディング前、同社社長としてAIがIPをどう再定義するかについて模索していた。IPは2025年2月にローンチし同年9月に14.78ドルでピークを付けたが、現在は約98%下落して取引されている。
Story NetworkはDATA Networkとなり、ユーザー側で即時の対応は不要。統合やバリデーターの運用も継続するとファウンデーションは説明している。
この再編は、プロジェクトで相次いでいる最近の経営陣交代にも続く動き。
リブランディングにより、Kledとの提携も発表された。Kledは世界最大級のオプトイン型人間データマーケットプレイスとされ、1億5000万件超の画像・動画・ファイルをネットワークに追加する。創業者アビ・パテル氏は最高データ責任者に就任する。
新ネットワークには、監査プラットフォーム「Trace」とPoseidon処理レイヤーという2つの中核ツールがある。両者を組み合わせることで、データの出所証明と買い手向けの高品質保証を狙う。
一方、StoryのIPトークンは約0.34ドルで取引され、時価総額は約1億2100万ドル、1日当たり取引高は9500万ドル規模。
Confidential Data Railsは第3四半期にメインネットで導入予定。大手AIラボがネットワークを採用するかが、このデータ重視への方針転換の持続性を左右する。

