ビットコイン(BTC)の価格は木曜日に約5万8000ドルまで下落し、2024年9月以来の安値を付けた。米国のインフレ指標が予想を上回り、連邦準備制度理事会(FRB)の近い将来の利下げ期待が後退したことが影響した。
米国株式市場も連動して下落し、ナスダック100は日中の上昇分をすべて消失した。両市場は、FRBが重視するインフレ指標が5月に予想以上の伸びを示したことを受けて軟化した。
個人消費支出(PCE)価格指数は、5月に前年同月比4.1%上昇し、2023年4月以来の高水準となった。政府の報告書によると、4月(3.8%)から加速した。食品とエネルギーを除いたコアPCEは3.4%上昇した。
これらの数値は、米経済が減速ではなく堅調であることを示した。個人消費は5月に0.7%増加し、市場予想を上回った。第1四半期の国内総生産(GDP)成長率も1.6%から2.1%に上方修正された。一部のエコノミストは現在、利下げではなく利上げの可能性も視野に入れている。
ケビン・ウォーシュ議長率いるFRBは、6月に政策金利を3.5~3.75%に据え置いた。今後も高水準の金利が続くと予測した。また、中東の紛争によるエネルギー供給ショックが一部の価格上昇圧力の要因とした。このスタンスは、今年利下げを予想していた市場の期待を後退させた。
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BTCはこの日の取引序盤、6万1800ドル超で推移していたが、下落が加速した。その後は5万9200ドル付近まで下落し、1日で約2.6%安となった。2025年10月の過去最高値12万6080ドルからおよそ53%下回っている。
この下落で強制売却が相次いだ。レバレッジをかけたロングポジションで、1時間足らずの間に4億5000万ドル超が清算された。
市場全体では、コイングラスによれば、過去24時間で20万9000人超のトレーダーを対象に暗号資産の清算総額は12億6000万ドルに達した。
今年は暗号資産とテック株が密接に連動して推移している。ナスダック100は一時上昇した後、反転。6月初旬の大手テック株売りを想起させる動きとなり、ビットコインも下落した。\
金利上昇でリスク資産の保有コストが高まり、両者に重しとなった。
5万8000ドルが下値となるかは、7月下旬のFRB次回会合の内容が左右する可能性がある。インフレ高進と経済成長の継続により、金融当局は現時点で利下げを行う理由に乏しい。このため、リスク資産は今後も大きく変動するリスクが残る。

