MARAホールディングスは1万5133ビットコインを約11億ドルで売却し、その収益で額面10億ドル超の転換社債を償還する。
これらの取引は、MARAの2030年・2031年満期0.00%転換社債を対象とする。売却は3月4日から3月25日の間に行われ、3月31日までに決済予定。
MARAは2030年社債の約3億6750万ドル分を3億2290万ドルで、2031年社債の約6億3340万ドル分を5億8990万ドルで買い戻した。これにより割引分の現金節約額は約8810万ドルとなる。
この買い戻しで、MARAの転換社債残高は約30%減少。取引前の残高は33億ドル、取引後は約23億ドルとなる。
この動きは、MARAが3月初旬に示した戦略的方針転換に続くもの。新たな2026年の財務方針により、バランスシート上のビットコイン全体の売却が可能となった(従来は新規採掘分のみ売却可)。
MARAは2024年半ばに完全ホドル方針を採用していたが、上場マイナーの中でも有数のビットコイン蓄積企業として知られていた。
フレッド・ティールCEOは、今回の売却がバランスシート上の施策であり、ビットコインからの撤退ではないと説明した。
ティールCEOはまた、MARAの生成AIやハイパフォーマンス・コンピューティングインフラ拡大に伴う財務柔軟性向上も理由に挙げた。
同社はエグザイオン株の64%を取得し、スターウッド・キャピタル・グループと連携してハイパースケーラー向けデータセンター容量の確保も進めている。
MARAは2025年末時点で5万3822BTC(約37億3000万ドル相当)を保有。1万5133BTC売却後も、大口ビットコイン保有企業として「Strategy」に次ぐ規模となる。
MARA以外にも売却に動くマイナーは存在する。コア・サイエンティフィックも、2026年初頭にビットコインのほぼ全量売却を計画していると明かした。
MARAの財務レバレッジ解消策が功を奏するかどうかは、ビットコイン価格が低迷する中で、AIインフラにどれだけ効果的に資本を再配分できるかにかかる。
