• 米国のビットコイン現物ETFは17日に4億5730万ドル(約713億3880万円、1ドル156円換算)の純流入を記録し、11月11日以来最大の日次流入額となった。
  • フィデリティのワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド(FBTC)が3億9150万ドル(約610億7400万円)の流入で首位となり、FBTCにとって過去トップ5に入る流入日となった。
  • ビットコインのドミナンスは60%に上昇し、1カ月ぶりの高水準となった。

米国のビットコイン(BTC)現物ETF(上場投資信託)は17日、11月11日以来最大の日次流入額を記録し、この日は暗号資産(仮想通貨)市場が不安定な動きを見せ、ビットコインが9万ドル近くまで上昇した後、反落して8万6000ドルを下回った。

Farside(ファーサイド)のデータによると、これらのファンドは合計4億5730万ドル(約713億3880万円)の純流入を記録し、その大部分の3億9150万ドル(約610億7400万円)はFidelity(フィデリティ)のワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド(FBTC)に流入。これはFBTCにとって過去トップ5に入る流入日となる。BlackRock(ブラックロック)のiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)も強い需要を示し、1億1120万ドル(約173億4720万円)の流入を記録した。

暗号資産市場全体の時価総額に占めるビットコインの割合を示すビットコインのドミナンスは、60%に上昇。これは、ビットコインが10万ドル付近で取引されていた11月14日以来の高水準だ。現在、時価総額で世界最大の暗号資産であるビットコインは、8万7000ドル前後で取引されている。

18日に予定されている複数のマクロ経済イベントが、ビットコインの価格変動をさらに増幅させる可能性がある。オプション価格に基づく将来の価格変動に対する市場の期待を反映するビットコインのインプライド・ボラティリティ(IV)は、Volmexのビットコイン・インプライド・ボラティリティ指数(BVIV)によると、現在50をわずかに下回っている。この水準は歴史的に見ると低く、最近の市場動向にもかかわらず、リスクが控えめに評価されていることを示唆している。

Bank of England(イングランド銀行)は協定世界時(UTC)18日12時に、政策金利を25ベーシスポイント引き下げ、3.75%とすると発表。ECB(欧州中央銀行)は政策金利を2.15%に据え置いた。同日後半には、米国と日本の両国がインフレ指標を発表する予定であり、これらのイベントが暗号資産を含む世界の市場のボラティリティを高める可能性がある。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:ビットコインのドミナンス(TradingView)
|原文:U.S. bitcoin ETFs see strongest inflows for over a month as BTC dominance hits 60%

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