- ビットコインは重要な100週単純移動平均線付近で取引されており、これは強気派にとって重要なサポートレベルだ。
- ストラテジー株はすでにこの平均線を下回っており、ビットコインの弱気トレンドの可能性を示唆している。
- 強気派は、ストラテジー株の最近の損失と同様のさらなる下落を防ぐため、このサポートを防衛しなければならない。
ビットコイン(BTC)は3週間維持されてきた重要な長期価格ライン付近で取引されており、強気派を不安にさせている。だが、世界最大の上場ビットコイン保有企業であるStrategy(ストラテジー)の株価はすでにこの「セーフティネット」を下回っており、ビットコインに対して弱気のサインを発している。
このセーフティネットとは100週単純移動平均線(SMA)を指し、これは約2年間の平均価格であり、市場を問わずテクニカルアナリストが主要なトレンド転換や長期的なサポートやブレイクダウンを特定するための信頼できる指標だ。
ビットコインの場合、100週SMAは3週間安定しており、12万6000ドル超の史上最高値からの下落を食い止めている。これは、落下物を空中で受け止めるセーフティネットのようなものだと考えてほしい。平均線からの反発は、トランポリンのような強気な反発への期待を引き起こす可能性がある。
だが、価格が平均線を下抜ければ、失望した保有者がさらに売りを加速させ、弱気派が自信を深めることで、さらなる下落を引き起こす可能性がある。
以下のチャートが示すように、ストラテジー株では11月、まさにそのようなことが起こった。
[ビットコインとストラテジー株のローソク足の週足チャート(TradingView/CoinDesk)]
ストラテジー株は11月初旬に220ドルまで下落し、100週SMAを割り込んだ。その後、下落が拡大して160ドルとなった。現在、株価は年初来の高値457ドルから60%超下落している。
ストラテジー株は以前、広く注目されているもう一つの長期平均線である50週SMAを下回った際も、ビットコインに先行して下落を示していたため、ビットコインの現在の状況は強気派にとって極めて重要だ。
重要な結論として、強気派が100週SMAを防衛しなければ、価格はストラテジー株と同じ道を辿り、さらに下落するリスクがある。強気派が平均線を上回る価格を維持できれば、それが強気な反発のトランポリンとして機能するという期待が強まるだろう。
|翻訳・編集:廣瀬優香
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|原文:Bitcoin trades near key price safety net that Strategy already breached
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