ロシア最大級の民間銀行Alfa-Bankが、暗号資産取引とデジタル保管を含むサービスの試験に向けて準備を進めています。制度の発効後に提供範囲を広げる構想で、銀行による暗号資産関連サービス参入の動きが一段と具体化しています。
Alfa-Bankは、暗号資産取引サービスとデジタル保管サービスの開始に向けた準備を進めています。デジタル保管とは、暗号資産や関連する記録を金融機関側の管理基盤で扱う仕組みです。
準備対象には、自社のデジタル保管機能と暗号資産関連サービスが含まれます。銀行が暗号資産を扱う場合、利用者の本人確認、資産管理、取引記録の扱いが重要になります。
Alfa-Bankの計画は、ロシアで暗号資産関連の国内規制が効力を持つことを前提にしています。現時点で本格的な銀行サービスとして広く提供されている段階ではなく、制度開始後の提供を見込んだ準備です。
銀行側にとっては、制度が整った後に暗号資産取引を既存の金融サービスへ組み込めるかが焦点になります。利用者側にとっては、取引所だけでなく銀行経由で暗号資産に接点を持つ選択肢が生まれる可能性があります。
ロシアの銀行業界では、暗号資産関連サービスをめぐる競争が広がっています。規制の枠組みが動き出すと、銀行は保管、取引、決済周辺のサービスをどこまで提供するかで差別化を図ることになります。
ただし、利用者が実際に使えるサービス内容は、規制の細部と銀行ごとの運用方針に左右されます。Alfa-Bankの準備は、ロシアの金融機関が暗号資産を既存金融のサービス領域へ取り込む流れを示す事例です。


