トランプ米大統領、EU製自動車への関税を25%に引き上げ 貿易協定違反を理由に。一部では欧州のイラン対応が今回の動静に関連しているとの見方も。トランプ米大統領、EU製自動車への関税を25%に引き上げ 貿易協定違反を理由に。一部では欧州のイラン対応が今回の動静に関連しているとの見方も。

トランプ氏、EUに新たな関税 イラン対応巡り報復か

2026/05/02 01:36
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トランプ米大統領は2026年5月1日、欧州連合(EU)製の自動車・トラックに新たに25%の関税を課すと発表した。今回の税率引き上げについて、同氏は2025年7月に締結した貿易協定の履行を強調。欧州のイラン対応も影響したとの観測も一部で出ている。

この関税は来週から発効し、米国内工場で生産される車両は適用を免除する。ドイツとイタリアが最も大きな影響を受ける。ただ、ブリュッセル(EU本部)は現時点で共和党大統領による今回の対応に対し、報復措置の有無を明らかにしていない。

貿易協定を巡る対立が関税引き上げの発端

トランプ大統領はTruth Socialへの投稿で、EUが「完全に合意済みの貿易協定」に従わなかったと指摘した。この表現は2025年7月に署名されたターンベリー枠組みを指す。同協定では、米国の欧州車への自動車関税が15%へ引き下げられていた。

ドイツの損失が最も大きい。自動車輸出の約24%が米国向け。BMW、メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲンは米市場への依存度が高い。イタリアのフェラーリやステランティスも、規模は小さいが影響を免れない。

トランプ大統領は、米国内への1000億ドル超の新規工場投資を強調。関税が自動車メーカーの国内生産を促すと主張した。

イランを巡る思惑、政治的な背景も

市場がトランプ大統領の関税決定の影響を見極める中、一部ではイラン問題を巡る欧州への圧力と結びつけて受け止める向きもある。

EUと主要欧州各国は、特にホルムズ海峡問題などイランを巡る対立で、トランプ大統領の軍事支援要請や直接的な介入要請をほぼ拒否ないし辞退した経緯がある。

  • ドイツ:軍事参加を明確に否定。ボリス・ピストリウス国防相は「これは我々の戦争ではなく、我々が始めたものでもない」と表明。
  • フランス:エマニュエル・マクロン大統領は、強制的な封鎖解除案は「非現実的」と指摘し、米国の一貫性のなさも批判した。
  • 英国など:同様の慎重姿勢。戦闘が続く中で直接参戦を避け、終結後や外交分野での限定的な関与にとどめる議論が多かった。
  • 広範なEU・NATO:共同軍事展開なし。一部加盟国では米国のイラン対応作戦で基地・領空使用を制限した報道もあった。

当初、トランプ大統領はイラン問題で「非協力的」とみなすNATO加盟国から米軍を移動させる案も検討した。

マルコ・ルビオ国務長官は、政権としてNATOの価値を再検証する必要があると発言した。

トランプ大統領自身も一部同盟国を「臆病者」と呼び、同盟関係を「張り子の虎」と批判したことがある。

同大統領はこれまで、テヘランと取引を行う国に対し25%の関税を課すと警告。イラン体制に武器を供給する国に対しては、関税率50%も示唆していた。

ただ今回のTruth Socialでの投稿では、関税とイラン問題の直接的な関連には言及せず、EUとの貿易協定や米国の製造業投資の文脈のみを強調している。

市場やEU各国首脳は、ホワイトハウスから今後明確な追加発信が出るかどうか注視している。

今回の対応への次の一手はブリュッセルに委ねられる。過去の摩擦時に欧州側は報復リストを準備してきたが、交渉手段として受け止めるのか、さらなる対立とみなすのか、今後の自動車分野の新たな協定ペースを左右する見通し。

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