クラーケンのアルジュン・セティ共同CEOは火曜日、同暗号資産取引所がSEC(米証券取引委員会)に対し、非公開で新規株式公開(IPO)を申請したことを認めた。
セティ共同CEOは、ワシントンD.C.で開催されたセマフォー・ワールドエコノミー・サミットでこの事実を明かした。最初の申請は2025年11月頃、クラーケンが200億ドルの評価額で8億ドルを調達した直後に行われていた。
2026年4月の資金調達ラウンドでのクラーケンの評価額は133億ドルとなり、2025年末のピークから約33%減となった。このラウンドにはフランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所グループによる2億ドル規模の既存株式のセカンダリー取得が含まれている。
この取引により、ドイツ取引所は完全希薄化後で約1.5%の株式を保有する見込みで、2026年第2四半期に完了予定。これは、2025年12月に発表された、取引・カストディ・トークン化資産で伝統的な金融と暗号資産の連携を目指す戦略的提携の延長線上にある。
クラーケンは2026年3月、厳しい市場環境を理由に、IPO計画を一時停止していた。セティ共同CEOの発言は、申請が維持されたまま、より好条件なタイミングを待っている状況を示唆している。
サミットにて、セティ共同CEOは、クラーケンの広範な目標は「機関投資家レベルのツールを一般トレーダーに提供すること」だと語った。
クラーケンはこのビジョン推進のため、15億ドルでのNinjaTrader買収や、年初には米連邦準備制度のマスターアカウント直接取得にも成功している。
これらの動きにより、クラーケンは2026年に上場を目指す暗号資産企業の潮流に加わる形となる。
クラーケンが実際にIPOを進めるかどうかは、今後数ヶ月で市場センチメントがどれだけ早く回復するかに左右される可能性がある。
一方、クラーケンがIPO準備を進める中、業界大手コインベースは、2021年のIPOから5周年を迎えている。
なおコインベースが2021年4月に上場して以来、IPO投資家が初めて含み益となったのは2025年7月だった。

