連邦準備制度理事会(FRB)議長候補のケビン・ウォーシュ氏が、上院銀行委員会に政府倫理局(OGE)の必要書類を提出した。これにより、指名公聴会実施のための主要な官僚的手続きがすべて完了した。
このOGE提出が最大の懸案であり、委員会は当初4月16日の公聴会開催を目指していた。しかし、政権側の書類提出の遅れにより日程が延期となった。
上院の規定により、公聴会開催には1週間前の告知が必要とされている。必要書類も提出済みのため、銀行委員会は早ければ4月21日の週にもウォーシュ氏の公聴会を開くことが可能となる。
この種の公聴会は通常、火曜または木曜に開催される。
今回の情報開示手続きは特に複雑となった。ウォーシュ氏の妻はエスティーローダー創業家のジェーン・ローダー氏であり、その推定資産額は19億ドルに上る。ウォーシュ氏の2006年の財務申告では約1200件の資産が記載されており、その大半は妻名義であった。
トランプ米大統領は1月30日、任期が5月15日に満了となるジェローム・パウエル議長の後任としてウォーシュ氏を指名した。
ホワイトハウスは3月4日付で正式に指名案件を上院に送付した。
なお、まだ障壁は残る。ノースカロライナ州選出のトム・ティリス上院議員は、司法省がパウエル議長への刑事捜査を撤回しない限り、いかなるFRB人事案にも反対すると明言している。
銀行委員会は党派を反映し13対11の構成であり、共和党から1名でも離反が出れば採決が停滞する可能性がある。
それでもホワイトハウス当局者は、パウエル議長の任期満了前にウォーシュ氏の承認が得られると自信を見せている。


